COVID-19（新型コロナウイルス感染症）に感染した橋本環奈が10日間の隔離療養を経て11日後の5月28日、『千と千尋』舞台昼公演から仕事再開。
大事に至らなかったことには安堵したが、同公演の観客からは舞台上で咳き込んでいたとの報告があがり、病気後初めてマスメディアに登場した際は明らかに痩せている様子が伺えた。
完治ではない？。舞台は大丈夫なの？。環奈は不用心で感染した？。本人のことや今後の活動、妙な噂までいろいろ首突っ込んでみたい。
（この記事は2022年5月30日現在の情報をもとに執筆しています）
病み上がり出演だった復帰舞台
隔離最終日の27日に出された所属事務所の公式発表。要約すると、「発熱なし」、「体調戻る」、「隔離明けから仕事再開」。
5月17日コロナウィルス感染が確認されました弊社所属女優 橋本環奈がその後発熱等症状の発症もみられず保健所が定めている10日間の隔離が終了する為5月28日12時から博多座にて行われる舞台「千と千尋の神隠し」より復帰致します事を御報告させて頂きます。現在本人の体調は平常であり仕事復帰に向け準備を始めております。
この度は公演を楽しみにして下さった皆様、舞台の共演者、スタッフの皆様、日頃お世話になっております全ての方に御心配、御迷惑をお掛けしました事を深くお詫び申し上げます。大変申し訳ありませんでした。（2022年5月27日 株式会社ディスカバリー・ネクスト）
その後28日になって『千と千尋』舞台を観劇した人たちのレポートを読んでみたら少し様子が異なっていた。
久しぶりに舞台に立った環奈ちゃん、最初は久しぶりに声張ったから声帯がビックリしたのか何度か咳き込んでて心配だったけど、後ろ向いた時とかしゃがんで見えなくなった時を見計らって咳き込んでて、あぁ何かプロだなぁって思った…腕で口塞ぎながら咳き込んでる環奈ちゃんに三浦ハクが「大丈夫？」と声掛けてあげてたっぽくて(何と言ってたかは憶測です。でも環奈ちゃんの方見て何か言ってた)…
環奈ちゃんそれ以降は咳込んでなかったから喉慣れるまでだったかな。（@m_lemonedo さん）
環奈ちゃん序盤咳しながらで不安あったけど、だんだん安定してきて良かった…。無理はしないで欲しいけど無理してなきゃ今日立ててないんやろうな。（@zilichili さん）
咳き込みが治まっていないまま出演したことがわかる。
日本の今の基準では「症状が出た日から10日以上かつ症状軽快後72時間経過後（または軽快後24時間以上空けて2回PCRなどの検査を行い陰性だった場合）に療養解除」なので、症状軽快後に該当していたのかが引っかかる。
10日くらいで急激に感染力が弱まるとは言え、そんな状態では「移さないか」心配。
そしてなによりも10日以上咳き込んでいるということは、コロナとしては軽症の部類なんだろうが、普通の病気として考えればなかなかハードなものなので、未完治での仕事はかなりきつかったのではないかと思った。
まだまだ本調子ではなく、声質が環奈千尋ではなく橋本環奈になったり、動きが抑え気味だったりした…（@niceniitya さん）
ほっそり痩せた環奈
30日、東京で第47回菊田一夫演劇賞授賞式。舞台以外では病気後初めて公の場に姿を表した環奈ちゃんだが、動画を見る限り、いつものような笑顔で咳き込みや声の変調は感じられない一方、前より痩せた気がする。まるで絵筆が鉛筆になったくらい胴体が細くなった感じだ。
第47回菊田一夫演劇賞 大賞を賜りました。
— 橋本環奈 (@H_KANNA_0203) May 30, 2022
カンパニーみんなで喜びを分かち合う事が出来てとても嬉しいです。
今日は授賞式があったんですが、萌音ちゃんと最近はずっと10歳だから、ドレスを着てヒール履くのなんか新鮮だよね〜って話してました😇 pic.twitter.com/telupBZE7y
この点については復帰舞台で観た人からも指摘が。
環奈ちゃん療養で痩せたような。。動きが軽くなってた。（@niceniitya さん）
13日経って咳は治まったかもしれないが、何もなく全快というわけではなかったのは確か。
また、「後遺症ない」（マネージャーのInstagram）というが、コロナの後遺症は後から新たに出現することがあるのでこの時点ではまだ断定はできない。
飲み歩き感染説が考えにくい理由
環奈は連日飲み歩いていたのではないか。不用心がたたって感染したのではないか。という噂がTwitterで流されたが、その話には全く根拠がない。
実際には確かめようがないけれども、今回本人や共演者の話をつなぎ合わせると見えてくる事実がある。
復帰後の舞台挨拶で環奈はこう話したそうだ。
隔離期間中ホテルの部屋から楽屋口を望み、気持ちを送り続けた。
そもそも舞台出演のために取られたホテルが劇場の目と鼻の先ということは、ほとんど劇場に泊まり込んだようなものではないか。
それに加えて共演者の朴璐美は東京公演でも感染対策のため夫を家に残してのホテル暮らしだったとTwitterで明かしている。
出演者の間で弁当箱型炊飯器（米飯が炊けてしかも食べられる便利な弁当箱）が流行ったのも公演期間中“一人飯”が多いことを示している。
以上のことからすると、カンパニーは公演期間中の感染対策として交流を控えていることがうかがえる。それは舞台を無事に成功させるために他ならない。
カンパニーを牽引する立場の環奈が一人対策を破って飲み歩いていたとは到底考えにくいのだ。
100%のパフォーマンスが記録されないのは悔しい
環奈ちゃんカテコで大号泣でした…環奈ちゃん一礼したら泣いちゃって、全員で手繋いで一礼してから挨拶だったんだけど、なかなか話せないぐらい大号泣で…ヒックヒックしながら一生懸命挨拶しようとしてて、もうこちらももらい泣き（@m_lemonedo さん）
衆人環視の中、環奈が号泣したのは初めてじゃないか？。
舞台完走目指してがんばってきた中、自身の感染により中止・代演を余儀なくされた環奈の悔しさは、故郷の公演だけによりいっそう強かったと思うし、なんとか千秋楽で復帰し大勢の観客に温かく迎え入れられれば堰を切ったように感情が溢れ出すのも無理もない。
本当に気持ちはわかるけど、残念ながらウイルスは一切事情を考慮してくれないから、美談では済ませられないのだ。
どうして感染したのか。きちんと検証しないと危うい。
今回は3日ぶりの出番を前に一人だけ感染発覚したので舞台でうつされた可能性は低いだろうが、一歩間違えれば舞台にウイルスを持ち込んでしまった可能性もあった。
ほぼホテルと劇場に篭りきりのはずなのに一体どこでうつったのか。
だから、何もわかっていないままの演劇再開は問題があると思っている。一度罹った人も二度罹ることがあるし。
もちろん今の日本、毎日どこかで誰かが罹るような状況で感染対策は社会全体の問題ではあるのだけど、だからこそ各分野で真摯に取り組んでいかないと意味がない。
劇場や演劇関係者が感染対策を「徹底している」のは知っているが、それもむなしく『千と千尋』では複数人の関係者が罹ってしまっているし、他の作品でも感染者が出て中止になっている。
劇場というより芸能界は今一度対策を見直す必要があるんじゃないか。
また感染者を出てしまわないように。
罹っても治せばいいという安易な考えには反対。日本ではこの1ヶ月間毎日数十人が死亡している状況（NHKまとめ）。
あれほど感染予防対策をしていたのに...というのが実感です。すさまじい感染力に、改めて驚かされています（2月8日、渡辺徹）
感染入院経験のある芸能人の声は実体験だから重い。それから「軽症」であっても実際に感染した人によればその症状は決して「軽くない」という（藤田ニコル、池田美優など）。
深刻な後遺症で苦しむ人も多い。
芸能だろうと本人の健康第一。
一芸能ファンからしても大変な時に無理して立つ舞台よりも“安全な時に完璧なパフォーマンス”が観たい。
環奈の千尋役。もし罹患前のような100％のパフォーマンスに戻れないまま7月3日の生配信で公式記録されるとなると悔しいよね。ここまで大きく飛躍したのに伝わらないなんて。
環奈には「快癒おめ」でも「お大事に」でもなく「これからもご安全に」と言いたい気分。Gluck auf !
名古屋公演当日券出るのかなあ。出たら取りたいけど色々複雑だ。
