『千と千尋』舞台上演中で「初舞台」ワードを大盤振る舞い中の23歳橋本環奈の本当の初舞台は多分『ぺったりゆうれい』(2011年)。
最初に出た映画が『奇跡』(2011年)なのはそこそこ知られているけど、初めて出演したテレビドラマとは?。
福岡ローカルの『住吉家物語』がおそらく最初。今から10年前、博多アイドルだった13歳当時(2012年)に出演したテレビドラマは一体どんなものだった?。
イントロ
とある一般家庭にスウェーデン留学生のホームステイがきっかけで巻き起こる事件とそれを家族みんなで解決する笑いと感動いっぱいのホームドラマ。
(公式より抜粋)
子ども感が貴重 橋本環奈のテレビドラマ初出演
うわっ子ども!。13歳だけど子ども感がすごい。小柄・細身・貧乳の三拍子揃ったおもいきり子ども体型に赤いランドセル姿の小学生役はリアルとしかいいようがないが、驚いたのはそこではなく、なんというか「子ども感」の方。
23歳になっている今観るからそう見えるのか。いや違う。10年の時の流れくらいわかっているつもりだ。
大人家庭に一人だけいる子どもという設定が実際以上に「小さい存在」として見せるのだ。
だから子どもが主役の『奇跡』では感じなかった「環奈が子ども=小さい存在」。初めて体験するような感覚にさせられる。
プロのアイドルである以上、12歳であれ13歳である種「大きい存在」で、ヲタを魅了できるし、大人のヲタも時としてガチ恋することさえある“対等な”対象。
だけどこの役では、一般家庭の末席にいる小さい存在でしかなくて、大人目線で描かれる物語の中での普通の子ども的ポジションがとても新鮮なのだ。
実際の13歳環奈は、言うまでもなく普通の子どもではない。それが学校社会での悩みを抱える普通の家庭の中の子どもの役回りをしっかり身体に落とし込んでいる。
そういう意味で貴重な作品だと思う。
“博多役者”が揃ったドラマに資本の力を見せつけられた感
福岡都市圏初出店に合わせて製作された安物北欧家具量販店がスポンサーのテレビドラマで事実上「長いCM」みたいなものだから、ストーリーのご都合主義やきれいすぎる家にツッコむのはやめておく。
では宣伝臭くて見るに耐えないかというとそうでもなく、見どころはある。
家庭内で繰り広げられる博多弁のにぎやか掛け合いはしっかり噛み合っていて、手持ち長回しで臨場感もあってホームコメディとしての品質はちゃんとある。CMとして観ればかなりドラマっぽい。
この出演者で家具店の宣伝でない普通の博多弁ドラマがあれば、脚本次第で面白くなるかもしれない。それくらい役者が揃っている感。
資本の力は大きいなあ。
※他と同列に扱えないので点数は付けません
作品データ・視聴情報
住吉家物語 -わくわくが、家にやってくる- | |
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種別 | 連続テレビドラマ(RKB) ※一話5分の全10話+スペシャル |
製作国・公開年 | 日本 2012年 (2012年3月26日 – 4月6日、8日(スペシャル)) |
出演 | 高田里穂/藤吉久美子/橋本環奈/Juliet/入江雅人 |
監督 | 宅間孝行 |