かんな座

“俳優橋本環奈”と映画・ドラマの味わい方

ロンドンに橋本環奈 千と千尋2024年公演がちょっと謎?

舞台 千と千尋の神隠し ヨーロピアンプレミア
千と千尋の神隠し ヨーロピアンプレミア(公式サイトより)

橋本環奈、上白石萌音ダブルキャスト主演『舞台 千と千尋の神隠し』。日本各地の再演ツアー並びに初となるロンドン公演が決定するも日英まさかの“時期被り”で一体どうなっている?。

環奈千尋がウェストエンドに上陸する急展開

ロンドンコロシアム
ロンドンコロシアム(© User:Colin / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0)

ジブリ嫌いが見事に魅了されたあの素晴らしい舞台が帰ってくる。

それだけで十分ニュースなのに名古屋での再演が間近になって発表されたのは、まさかのロンドンの芸能中心地・ウェストエンド公演だった。ウェストエンドというのは、早い話“ロンドンのブロードウェイ”。

環奈、帝劇「0番」(※)ってそれだけで祝杯モノだよ!なんて書いてからまだ2年しか経っていないのにロンドン最大の劇場・ロンドンコロシアムに立つ発表には、目まぐるしすぎて頭が追いつかない。

環奈ちゃん、もう活躍の場が地球規模になっていて、ついていきたい環客・環者はしっかり捕まっていないと振り落とされそう。

千と千尋』舞台については、「フォーマットを各国に売り込む計画がある」ことをある出演者が初演(2022年)当時動画でバラしていたけど、日本国外においても橋本環奈が主演を担うとは夢にも思っていなかった。

〈日本語の演劇を日本の役者が英国で上演する〉という演劇史的にあまり例がない挑戦を深く理解する余裕がないほどこのニュースは要素が多重すぎてめまい寸前。

※=帝劇主演俳優を意味するステータスと責任ある立場といった感じの言い回し。舞台立ち位置目標の番号から。

まさかの日英時期被り

ロンドン公演(2024年4-7月)と日本各地の再演ツアー(8月と2024年3-6月)の時期が重なるというダブルブッキングなスケジュールが謎だ。

主演が環奈、萌音と決まっている以上、出演者の超長距離移動が避けられないことを意味している。

ダブルキャストを活かして例えば「ロンドン公演に環奈」、「大阪公演に萌音」とそれぞれ5-7公演くらいやってから主演を交代するみたいな同時並行上演になるのか?。

あるいは「ロンドン3日」、「翌週に大阪5日」みたいな感じになるのか?。

いずれにしてもそれは“ウルトラC”だと思う。

約9500kmも離れ、航空便で約14時間かかり、9時間の時差があるのだ。出演者は相当ハードスケジュールとなりそうで心配するなという方が無理な話。

あの「油屋」のドアがどこでもドアだと良いのだけど。とりあえず詳細情報の発表を待つしかない。

コロナリスクも初演より大きい

心配事といえばもう一つ。やはり新型コロナウイルス感染のリスクがある。今は英国も日本も行動制限はないけど依然としてウイルスは消滅しておらず、東京の演劇でも公演中止とか「体調不良」になった芸能人の話はよく聞く。

実際に初演時もあれだけ感染対策していていた中、環奈、萌音も含めて出演者・スタッフが複数人感染し、中止を余儀なくされた回が少なくない。

行動制限もなく、かつ日英同時期公演ならば初演時よりリスクが高まるのは必至で、本人の健康面はもちろん、当日中止ショックもスケールが大きくなる。

日本や他の西ヨーロッパ諸国に住む日本人も何人か観に行くと思うんだけど、「飛行機乗ってロンドン着いたら当日中止」となった場合の落胆は、日本国内の比ではないはずだ。

鑑賞機会が増えてきた超人気舞台

ジブリ&東宝のお客フルスウィングのでかさで家が吹き飛びそうなくらいだけど、『千と千尋』舞台は、気になっている人はとにかく観てほしい、絶対損はしない。

生観劇が理想だけどBlu-ray(おそらくリージョンA)も出ているのでまだ観ていない人は自分に合った形で可能な限りアクセスを試みてほしいなあと思っている。

mall.toho-ret.co.jp

ロンドン公演はライブ配信とか密着取材の番組とか、それこそファンクラブツアーがあってもおかしくない気がするので今後の情報も要チェックだ。

なんかこのまま行くと、『ライオンキング』とか『アラジン』みたいに定番化するのかな。新たな伝統の誕生の瞬間に立ち会えているのかもしれない。

kannareview.hatenablog.com

kannareview.hatenablog.com

 

舞台『千と千尋の神隠し』再演+ロンドン公演スケジュール

舞台 千と千尋の神隠し 再演
舞台 千と千尋の神隠し 再演ポスター

2023年

  • 8月:名古屋(御園座) ※すでに発表済み・完売

2024年

いずれも日時は未発表

  • 3月:東京(帝国劇場) ※すでに発表済み
  • 4-7月:ロンドン(ロンドンコロシアム)〈初〉“ヨーロピアンプレミア”
  • 4月:名古屋(御園座
  • 4-5月:福岡(博多座
  • 5-6月:大阪(梅田芸術劇場メインホール)
  • 6月:札幌(札幌文化芸術劇場 hitaru)

twitter.com

ロンドン公演先行発売の案内受付

2023年8月3日17時現在(日本標準時JST)下記のサイトで受け付けている。氏名、電子メールアドレス、郵便番号を入力する。メニューの「JP」「EN」で日本語/英語の切り替えができる。

www.spiritedawayuk.com